にがりの主なミネラル |
マグネシウム |
にがりの主成分ともいえるのが、マグネシウム(Mg)です。ストレス(過労、睡眠不足、過度の緊張など)などによりマグネシウムが失われると、だるい、疲れやいといった症状を引き起こします。
マグネシウムが不足すると、細胞内の水分調節がうまくいかず、手や足などがむくみます。
さらにマグネシウムは、筋肉の収縮や、体温・血圧の調節に大きく関わり、不足すると心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしやすいともいわれます。スポーツ中などの突然死も、このマグネシウム不足が関係しているといわれています。
またマグネシウムは、脂肪を燃焼させ、体内の老廃物や摂りすぎた水分を外に出す働きを持ち、便に水分を与える効果から、便秘の解消やダイエットにも効果があります。
マグネシウムは、カルシウムを吸収しやすいため、骨や筋肉を丈夫にする働きもあります。
マグネシウム不足が原因の症状 |
生活習慣病、脳卒中・心筋梗塞・高血圧・動脈硬化・うつ病・白血病・・便秘・ストレス・悪性腫瘍など |
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ナトリムウ |
ナトリウム(Na)は、汗をかくことで体外に放出され、不足すると食欲不振や、慢性疲労の症状が現れます。なぜなら、ナトリウムは、体力や持久力の源になるミネラルだからです。また、カルシウムを吸収しやすくし、骨を丈夫にしてくれます。
ほかの働きとしては、体内水分のバランス調節をします。
ナトリウムは、唾液や胃液、腸液など消化液の分泌を促進します。
ナトリウムは、一般に塩と思われがちですで、とりすぎは、高血圧になるとおもわれていますが、その逆で、高血圧予防に非常に高い効果を発揮します。ただし、やはり、とりすぎは、高血圧になります。
ナトリウムが不足が原因の症状 |
食欲不振・血圧低下・筋力低下・吐き気・めまい |
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カリウム |
カリウム(K)は、体内の水分バランスを整えるとともに、心臓や血圧、筋肉機能の調整をするはたらきがあり、不整脈や筋無力症にも効果があるミネラルでず。
また、カリウムは、ナトリウムとともにバランスをとりながら、体内の水分バランスを調節します。カリウムは、過剰なナトリウムを排出する働きがあり、塩分を多くとる人には大変重要なミネラルです。つまり、塩分の摂りすぎによる高血圧の予防に大きな働きをしています。
カリウム不足が原因の症状 |
糖尿病・筋力低下・不整脈・脱力感・食欲不振・むくみ・高血圧 |
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鉄 |
鉄(Fe)は、女性に欠かせないミネラルです。血液中で酸素を運ぶ役割をしており、不足すると貧血などの症状を引き起こします。
鉄は、新陳代謝によって、1日に1.5mg前後は自然に失われます。成人女性の鉄の1日の所要量は、12mgですが、鉄は、食物からは非常に吸収の悪いミネラルで、食物で12mg摂取したとしても実際には、わずか1.5mgしか摂取できないのです。何らかの原因で鉄が体から失われる状態がつづくことで貧血がおきやすくなります。
また、月経中の女性は、0.5mg余計に鉄を失います。さらに妊娠中と授乳期には、1日20mgの鉄が必要とされます。不適切なダイエットも鉄不足をまねきます。
鉄が多く含まれる食物 |
レバー、どじょう、干しひじき、乾燥きくらげ(黒)、ぱせり。ビタミンCと一緒にとると吸収率がよくなる。 |
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亜鉛 |
亜鉛(Zn)は、成長期に特に欠かせないミネラルです。不足すると発育不良などの症状を引き起こします。
亜鉛不足が原因の症状 |
発育不良、肌荒れ、味覚障害、性機能の低下 |
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このように、にがりに含まれる成分は80種類以上あり、どれも、現代人に不足するミネラルです。 |